役者のこだわりというもの




役者のこだわりと題しつつ役者に限らないんですけど。(矛盾)


先日、先輩との会話の中でわたし、こんなことを言ったんですよ。

「どんなに好きでこの人以外考えられない!って思ってても、あるとき『あれ、なんでこんなに必死にこの人のこと追いかけてるんだろう?』って冷静になって、その人にこだわってるのがばかばかしくなることありますよね」

ニュアンスとしてはこんな感じのことを。

たぶん長い時間好きだったものって、『ずっと好きだったんだから好きなはずだ』って自分を洗脳しちゃうんですよね。

めちゃくちゃ勢いつけて走り出したら急に止まるのって難しいじゃないですか。でもたとえば、すごいかわいいねこがいたりとか、飛行機雲がきれいにできてるのみかけてちょっとスピードがゆるまって、あ、あんなところにたい焼き屋さんがあるなとか、まわりをみる余裕ができて。

どこかで失速するタイミングで冷静になると、別にこの人じゃなくていいやって自分でも驚くほど割り切れたりするんですよね。


他人と生きていくなら、これって恋愛の話に限らず、誰しも体験しうることかなってふと思って。

こだわり。
こだわること、特別の思い入れ。
こだわりと検索していちばんはじめに出てきました。

役者においては役や台本や芝居、お客様に対する向き合い方だったり、モチベーションだったり?
大事だと思うんですよ。純粋にかっこいいし。

でも、こうしなければ。こうであるべき。これ以外ありえない。こだわりが固定観念になるとそれってとてつもなく生きづらい気がします。

いろんなキャラクターの人生を背負う役者が、視野狭めて生きてちゃ大変だなって。

これはこだわる、ここは適当でもいいって割り切るの、すごい難しいけど大事なのかもしれないです。

人間関係についていえば、自分が向けてる感情や気遣いを返してくれない人ならば、自分と対等に向き合ってくれない人ならば、そこそこのお付き合いにとどめておいたほうがたぶん楽です。それか最初から見返りを期待しないこと。ええ、自戒です。

人はなにかしてもらったらなにかを返したくなるんです。返報性の原理だったかな。そういうふうにできてるんです。

だから、自分を大事にしてくれない人は大事にしなくていいし、返信が遅いやつのラインは次の日にでも返せばいいし。そうやって楽に生きていけたらいいですよね〜。


次の駅で降りるのでこんなところで。おわります。

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